昨年末にTwitterでも軽くご報告したんですが、2社の代表取締役をやってた会社のうち1社の株式を全てバイアウトしまして、「会長」っていうふわっとした役職につきました。
法人自体はこれまで3社ほど起業した経験があります。
規模的には小さいバイアウトですが、これを機に「シリアルアントプレナー(連続起業家)」を名乗っちゃっていいのかなとか思った次第です。
ちなみに2021年現在は会長も退任しました。
年末にひっそりとだけど、EXITしました。株式を全部手放して、会長になりやす。
しばらくプラプラしようかとも思ったんだけど、やっぱり刺激は欲しいなと。
なので残した個人会社を成長させるか、また新しく法人を作るか。年明けくらいには方向性決めよーっと
— アプシェン (@appscen) December 31, 2019
「アーンアウト」条項付きで会社をバイアウトしました
「アーンアウト」というと聞きなれない言葉かもしれませんが、M&A契約において、買収後の一定期間において条件を達成した場合に追加で報酬が支払われる条項付きの契約方法です。
わかりやすく言うと、例えば最初にM&A契約を巻いた際にお金が50%支払われて、2年後の売上目標を3億とかにして、達成できたら残りの50%分+インセンティブが支払われるみたいなイメージです。

これのメリットは買い手はリスクを減らせるのと、売り手は結果を出せばさらに報酬を手に入れることができるってことですね
自分の場合は3年のロックアップで、最初の契約時にまずドンっと報酬をもらいました。
そのあとは月々の報酬に上乗せしてもらい続けて、2年が終わったタイミングで全株を手放して残りの報酬を受け取りました。
で、残りの1年は株式は持たずに会長っていう役職で間接的に経営に関与し続けて、ソフトランディングを図るイメージですね。

ちなみに条件を達成したかどうかで言うと、未達です。なので当初にデューデリした時価総額+αくらいで着地しました
会社分割を行い新設した会社に事業譲渡するスキームをとりました
今回のM&Aはちょっとややこしい構造になっていたんですが、形としては会社分割をして新しく会社を1つ作って、そこに事業譲渡をしたんですね。
なので元々その事業をやっていた会社と、事業を譲渡した会社の2社の社長をこの2年間やっていて、株式を売却したのは新しい会社の方なんです。

残った会社は自己資本100%の僕の1人社長会社ですね
社歴としては10年以上あるものの従業員はみんな新しい会社の方に移籍していて、いまは身軽な状態になっています。
会社分割でやったのは法人で契約していた社宅だったり車があったり、また借入金なども一部残っていたので法人と事業を切り離すためにそのような形をとりました。

2社経営とか言ってるけど、元々は1つの会社だったってことね
バイアウトした後の事業計画について
とりあえずは少しまとまった資金が入ったので、残った会社の方に投資して会社を大きくするつもりではいます。
ただし元々やっていた事業に関しては競業避止という条項があって、ライバルになるような事業はしばらく行うことができません。
なので、これからやる事業については新規事業になります。
焦って何か物事を初めてもあまり良いことはないので、しばらくは色々な業界や事業をリサーチして、自分なりに勝ち筋のあるビジネスを見つけたいなと思っています。
「何をするか」についてはまだ決まってないんですが、とりあえず地方ビジネスは立ち上げたいなと思ってます。


このご時世なのもあり、1年間くらい引きこもってダラダラしてました。。
バイアウトしたことの経験値ができた
当初の目論見からは若干外れてしまったんですが、自分としてはエクイティファイナンスもデットファイナンスもやれたし、最終的にバイアウトまで持って行けたので良い経験になりました。
これまではBtoBの比較的堅いビジネスを経験してきたので、今後はBtoCとかこれまで経験したことがない業界なんかにも興味が湧いています。
引き継ぎや債権回収なんかもまだ残っているので、気が抜けない状況ではあるんですが、一旦は一区切りできたのかなと思っております。(ちょっと揉めたけど無事に終わりました)

実は身近な人にしか伝えてなくて、ひっそりバイアウトなんです(自分にお疲れさまって言いたくて書いた)
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